低血圧の主な症状について

生活習慣病に対する意識が高まってきているのが現代社会の状況であり、それによって高血圧を代表とする様々な疾患についての理解が深まってきました。健康や病気に対して認識があまりなかった人も健康状態を維持したいと考えるようになって自分の体調や病気の症状について高い関心を抱くようになってきています。血圧が高い状態についての意識が高まる一方で、低血圧についての理解はそれほど広まっていない面があります。血圧が高いと動脈硬化や心不全、腎不全などのリスクが高まり、その状況が悪化すると頭痛やめまいなどが生じ、意識消失から死亡に至る危険性は徐々に世に知られるようになっています。一方、血圧が低い状態になっても体調に異常が生じうるということは理解しておくことが大切です。低血圧の症状として典型的なのが立ちくらみとめまい、全身性の倦怠感であり、あまりに低い状態になると意識消失が生じることもあります。安静時から低い状態が保たれてしまっている場合や、立ち上がったりしたときだけに低くなる場合もあり、その症状の表れ方も人それぞれな面があります。慢性的な場合にはその状態で生活をしているために本人が気づいていないことも多く、めまいや立ちくらみをするのが自分の体質だと理解してしまったり、倦怠感が感じられるのは働き過ぎで疲れが溜まっているだけだと考えてしまったりしがちになっているのが現状です。しかし、急性の低血圧の場合には意識喪失やショック状態になることも多く、緊急入院を行って治療が実施されるということも珍しくありません。そういったリスクも持っているのが低血圧であり、その疾患としての存在を知っておくことが大切になっています。

低血圧の改善方法とお薬情報

一言で低血圧と言ってもその原因により種類が分かれます。元々低い本態性、速く立ち上がったり、起き上がったときに起こる起立性、他の病気のために起こる二次性のものがあります。その改善方法は、薬に頼ることのない運動を行って心拍数を増加させ血流を良くし、自然に上げることが一番進められる改善方法です。それでも効果があまりみられない場合は薬の処方も考えられます。薬の種類も漢方薬を内服する方法と病院で処方される西洋医学の薬を内服する方法があります。運動で効果を期待するときは、長期間継続することにより効果がみられ、早い効果は期待できません。しかし、この方法は一番自然で体に無理のない方法です。漢方薬の成分も植物などから取り出した生薬を使用しているため穏やかですが、内服薬の一種ですので副作用の可能性もあります。病院で処方される薬は早い効果が期待できますが、副作用の可能性が高いです。低血圧が原因で転倒し怪我をした方に対しては点滴治療も行われます。点滴治療は体に注射針を刺すことから体への負担がより大きくなります。お薬の種類としては、心臓から血管への血液量を増やすことにより全身を流れる血液の量を増加させる効果のあるエホチール、末梢の血管を収縮させて心臓への血液の戻りを良くして血圧を上げるメトリジン、心臓の拍動数を増やして血管を収縮させ、全身の血流量を増やして血圧を上げるリズミックなどがあります。各製薬会社から数種類の薬が製造、販売されています。昇圧剤を服用する際は一人で判断せずに、必ず医師や薬剤師と相談の上運動で血圧が上がる効果がみられない場合に使用するようにしましょう。低血圧は病気の一種ですが、むやみに内服薬を常用するものではありません。日頃の生活習慣を整えて、急激に血圧が下がり怪我などがないよう過ごしましょう。

低血圧と貧血との関係

朝の弱い人を低血圧や貧血と見なすことが多いので、この2つは同時に起きているように勘違いされやすいです。しかし全く関係のないもので、貧血とは酸素の供給を行う赤血球やヘモグロビンが減ったことで体の中で酸欠状態に陥っているのが原因です。脳が酸素不足になるとめまいや頭痛などの症状が現れます。一方、低血圧では血液中の赤血球やヘモグロビンの量は正常です。これらを送り出す心臓のポンプ機能が弱かったり、末梢血管が緩んで血圧を維持できなかったりして引き起こされます。これによって脳に酸素が届かないので貧血に似た症状が出ます。低血圧か貧血なのかは血液検査をすれば簡単に分かります。採血検査でヘモグロビンを測定しますが、女性の場合は慢性的な出血が原因の可能性もあります。女性は毎日月経で出血を繰り返しており、その量は骨髄から作られる血液より多くなると少しずつ貧血が進みます。他にも胃潰瘍や腸のポリープ、不正性器出血など血液の病気以外によっても引き起こされます。低血圧とは一般的に心臓が収縮して全身に送られる血液が動で押し出された時に血管壁にかかる圧力が100~110mmHg以下で、心臓が拡張して戻ってきた血液を溜め込む時に血管壁にかかる圧力が60mmHg以下を指します。はっきりとした原因が分からないことが多いですが、立ち上がった時にめまいがあるのは、起立性低血圧症と言います。貧血ではなく血圧が低い人の立ちくらみはこれが原因で、薬物療法よりも睡眠をしっかりとり規則正しい生活を送ることで改善されます。また朝が辛くて起きられない人は、急に立ち上がらないでベッドにしばらくの間座って、血液が全身を巡りだしてから行動を開始します。

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